● 良く釣れるポイントを選ぶ

　　どんな釣りにも観察力・洞察力・想像力が必要です。しかし初心者の方には中々、

　　理解出来ない分野ですね。ポイントの見極めには長い経験と知識が必要ですが、

　　まずは、実釣から始めたい、そんなあなたのために良く釣れてるポイント攻略の

　　ヒントをご紹介いたします。　

　　釣り場を観察する目を養う

　　 餌や仕掛けが沢山落ちている

　　地元の人間はその釣り場へよく通っています。当然の様によく釣れる所を知って

　　います。始めて行く釣り場の場合、まず、釣り座の足元や周りに仕掛けや残りエサ

　　などが落ちていないか確認します。そのポイントで釣れる魚は仕掛けの種類等で

　　分かってきます。

　　◆　（投げ用の仕掛け＝タチウオ・カレイ・キス等）

　　◆　（サビキ仕掛け＝小鯵・鰯・サバ等）です。

　　 スミや魚を〆た痕跡がある

　　釣り上げたばかりのイカはスミを吐きます。チヌやスズキの場合、鮮度を保つ

　　為に魚を〆る人が多いようです。 スミや血の後は、雨で流され消えてしまい

　　ますから、まだ跡が残ってると言う事は、最近そこで釣り上げたという証拠です。

　　 イガイが岸壁に沢山着いている
　　イガイは潮当りの良い場所を好んで生息します。イガイの着く岸壁には海老や

　　ゴカイが住み着きますから、魚に取っては人気の餌場になります。

　　※チヌの落し込み釣りやへチ釣りには、まさに打って付けのポイントと成ります。

　　 穴釣りの絶好ポイント
　　日本全国どんな波止でもテトラは多種に亘る魚達の宝庫です。一般の護岸

　　より遥かに魚影が濃いのではないでしょうか。直ぐ下の足元を狙って釣って

　　みましょう。大型魚に追われて逃げ込んだ魚達が居る可能性も有ります。

　　同じ様に見えるテトラでも、潮のぶつかり具合で生息する魚は異なります。

　　砂浜の様に、ワンド状になってる所はお勧めポイントの一つです。

　　夜釣りでは（午前２時〜４時には伊勢海老が釣れる事も！）

　　 ケーソンの継ぎ目
　　一般的に波止はケーソンと呼ばれるコンクリートの建造物をつないで作られて

　　います。表面の継ぎ目は細く仕上げられていますが、海中では継ぎ目は荒く

　　なっている為、隙間が多数、存在します。

　　※広い隙間のところは根魚の格好の住処になっているので、ゴムクッションの

　　　　継ぎ目を探して狙います。

　　 広く探れる波止の先端
　　護岸の先端は釣り人に取って人気の釣り座です。投げ釣りの場合でしたら、

　　扇状に幅広く攻める事ができます。ウキ釣りも然り。ただ、漁船の通り道に

　　なってる場合が多々有りますので、ラインを切られない様に注意が必要です。

　　（中にはスレスレに通ってワザとラインを切る意地悪な漁船が居るのも事実です）

　　憧れの魚達は今何処に！

　　 何も無い所に魚はいない…

　　魚達は習性的に色々なストラクチャー（障害物）に身を寄せて生活しています。

　　外敵から身を守る手段で有ったり、餌が豊富に有る場所で有ったり、形態は

　　様々です。元気よく泳いでいる様に見えても、直ぐに隠れられるように常に外敵

　　の侵入に神経を尖らせて体勢を整えています。

　　寝る時も水草に身を寄せる様にひっそりとしています。ですから、出来るだけ釣り

　　餌を極自然に見せる為に演出しなければ成りません。

　　※海中で仕掛けのハリスを見え難くしたり、美味しそうな餌を演出したり、

　　　　正に釣り人と魚達の知恵比べです。魚を釣るという発想では無く、いかに

　　　　魚達の住処を探り当てるか・・・と言う発想を持って頂きたいと思います。

　　 回遊魚の場合を考える
　　青物（鰯やハマチ）は基本的に同じ場所には住んでいません。中層から上層を

　　群を作って泳いでいます。ですから魚達の食事タイム（時合い）の時を狙います。

　　潮通しが良く、餌になるプランクトンや小魚が泳いでいる絶好の時を狙って釣り

　　ます。満ち干きの関係にも大きく影響しますが、朝まずめ、夕まずめ、を狙って

　　時間の調整をして出掛ける様にしましょう。

　　※特に朝は釣果に関係なく、とても気持ちが良いものです。

　　　　さあ！一日のスタートです！！ご健闘をお祈りします。

　　 回遊魚の習性
　　スズキは回遊魚ですが、移動する距離は青物等に比べるとずっと少なく、餌を

　　求めて浅場と深場を移動していると考えられます。ゴカイやエビ、小魚を求め

　　て泳ぎ回っていますから、餌が豊富に住み着く岸壁や海底のシモリ

　　（障害物等）周りがポイントになります。また潮にのって移動していますから

　　潮筋（海の異なる潮流）や、ミゾ（少し深くなった魚の通り道）も有効です。

　　 根魚の習性
　　元来、根魚はとても警戒心が強い魚です。ですから滅多に住処を離れる事は

　　有りません。魚礁や根（岩）の隙間や穴に隠れています。夜行性で有るメバルは

　　通常、昼間はストラクチャー（障害物）の陰に身を隠していますが、夜になると活発

　　に餌を求めて動き回ります。この様な習性は他の根魚達と違う点です。

　　通常根魚は、大抵その名のとおり海底の根に潜って餌を待ち、餌を見つけると

　　根から出て捕食し、また直ぐに根に戻るのが根魚の行動パターンで有り捕食

　　パターンです。

　　※しかし、メバルは夜になると餌を求めて中層や海面近くまで出て来て

　　　　活発に活動します。（あえて、メバルに的を絞れば爆釣も期待出来ます）

　　 投げ釣りのターゲット
　　キスやカレイ、ヒラメは沖から接岸して来ます。変化の無い砂地より、波のうねり

　　で出来たヨブ（丘陵状の盛り上がり）に潜んでいます。餌も豊富ですし、外敵から

　　身を守るのに適しているのでしょう。イシモチやマゴチもこう言った所を好みます。

　　 基本的なまとめ

　　釣り場へ着いたら海の様子を観察して、まず初めに障害物を探す事から始めま

　　しょう。海底の変化が乏しい所に魚は居ない！外敵から身を守る為に魚達は障

　　害物に居つきます。季節や魚種による例外は有りますが釣りの大切な基本です。

　　今まで覚えた事を実践しましょう！釣果に大きく影響してきます。

　　※ケーソンの継ぎ目・波止の基礎石・沖の根・海底の起伏・テトラの穴・

　　　　砂地のヨブなど 沢山有りますが一つずつ攻めて行きましょう。

　　　　潮目＝（海流の異なる所）ヨレ＝（ 波頭や気泡等）

　　根魚や回遊魚は生活する上で習性が異なりますので、ターゲットにする魚種に

　　よって釣法を考えていきましょう。迷った時は底と際を攻めてみましょう。

　　外洋が荒れた時でも海底は案外、穏やかで魚達もジッとしています。

　　障害物と同じ理由で、単純な砂地より起伏に富んだ場所の方が魚達も住み

　　易い筈です。ポイントは、潮の流れも複雑で障害物が多数点在する所！

　　・・・・・・・・・・が、魚達の絶好の住処になっています。

　　※特に時期になると浅場は産卵場所でも有りますので魚影も濃くなります。

　　　　身近な釣り場を攻めてみましょう。見落としてるポイントが有る筈です。

　　　　　　　　　　　　釣りは気分で楽しく行きましょう。ご安全に！！

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